ヤーズフレックスに避妊効果はある?「避妊効果ない」と言われる理由と正しい知識を医師が解説

「ヤーズフレックスって避妊効果あるの?」「ネットでは避妊効果ないとも聞くけど、どっちが本当?」

そんな疑問を持つ方は少なくありません。

ヤーズフレックスは月経困難症や子宮内膜症の治療薬として保険適用されていますが、

服用中は排卵が抑えられるため結果的に避妊効果が期待できる薬です。

ただし、飲み忘れや嘔吐・下痢などでホルモン量が不安定になると避妊効果が下がる可能性もあります。

この記事では、

「ヤーズフレックスの避妊効果はどのくらい?」

「なぜ避妊効果がないといわれるの?」

「確実に避妊したい場合はどうすればいい?」

といった疑問を、医師監修のもとで医学的根拠に基づき解説します。

不安な方は、自己判断せず早めに当院に相談してください。

「保険適用ピルが欲しいけどどうすればいいかよく分からない」という方は下記より受付の上、当院までお越しください。

ヤーズフレックスとは

ヤーズフレックスは、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP製剤)と呼ばれるお薬の一つです。

主成分は、エチニルエストラジオール(エストロゲン)とドロスピレノン(プロゲスチン)で、女性ホルモンのバランスを整える作用があります。

日本では、月経困難症や子宮内膜症の治療薬として保険適用されていま

そのため「避妊薬」としての目的では処方されませんが、服用中は排卵を抑制する作用があるため、結果的に避妊効果が期待できるといわれています。

ヤーズとの違い

ヤーズフレックスは「ヤーズ」という同系統のピルを連続服用の用法に変更した薬です。

どちらも同じ成分を含みますが、服用サイクル(休薬期間)が異なります。

製品名

服用期間

特徴

ヤーズ

28日周期(24日服用+4日休薬)

毎月1回月経が来るタイプ

ヤーズフレックス

最長120日連続服用可能

月経を最長4か月に1回まで抑えられる

つまりヤーズフレックスは、月経回数を減らして生理痛やPMSを軽減できるのが大きな特徴です。

休薬を延長できるため、ライフスタイルや体調に合わせた柔軟な服用が可能です。

ヤーズフレックスの使い方(用法・用量)

11錠を、毎日ほぼ同じ時間に服用します。

24日間(または最長120日間)服用した後、4日間の休薬期間を設けて再開します。

飲み忘れや服用の間隔が空くと、ホルモン量が低下し避妊効果が下がる可能性があります。

💡服用のコツ:

  • 食後や寝る前など、毎日同じ時間帯に飲む
  • 飲み忘れた場合は、気づいた時点で1錠服用(2錠まとめ飲みは避ける)
  • 嘔吐や下痢があると薬が吸収されず、避妊効果が下がることがある

ヤーズフレックスの避妊効果はないの?

結論から言えば、ヤーズフレックスは避妊を目的とした薬ではありません

ただし、服用中は排卵を抑制し、精子が子宮内に到達しにくくする作用があるため、結果として「避妊効果がある状態」になることがあります。

これは、いわゆる避妊用ピル(OC:経口避妊薬)と同じ作用機序によるものです。

一方で、飲み忘れや嘔吐、服薬タイミングのズレがあるとホルモン量が不安定になり、避妊効果が低下する可能性があるため注意が必要です。

ちなみに海外では同じ成分(商品名も同じヤーズ)で避妊薬として販売処方されています。

ヤーズフレックスの正しい飲み方と避妊効果

ヤーズフレックスを正しく服用した場合、WHOのデータによると99%以上の避妊効果があるとされています。

これは、他の低用量ピルとほぼ同じ水準です。

ただし、以下のような場合は避妊効果が下がる恐れがあります。

  • 飲み忘れ(特に24時間以上空く)
  • 嘔吐・下痢による薬の吸収不良
  • 他の薬(抗生物質など)との併用による代謝促進

避妊効果を維持するためには、「11錠を毎日同じ時間に服用する」ことが何より大切です。

ヤーズフレックスの使い方(用法・用量)

ヤーズフレックスは、通常11錠を連続して服用します。

最長120日間の服用後、4日間の休薬を行い、再び服用を再開します。

休薬中に月経のような出血(消退出血)が起こるのが一般的です。

  • 飲み忘れが1日以内:気づいた時点で服用し、翌日も通常通り服用
  • 2日以上飲み忘れた場合:妊娠の可能性があるため避妊対策を併用し、婦人科に相談

📞 少しでも不安を感じた場合は、服用スケジュールを自己判断せず、婦人科に確認しましょう。

当院でもヤーズフレックス含め、保険適用ピルやそれ以外の避妊薬についても取扱いがございます。

\ 平日夜19時まで / 
土日祝日受付中且つ女医在籍

ヤーズフレックスの避妊以外の効果(メリット)

ヤーズフレックスは避妊以外にも、女性の体調改善にさまざまなメリットがあります。

  • 月経痛の軽減 排卵を抑えることで、生理痛の原因である子宮内膜の過剰増殖を防ぎます。
  • PMS(月経前症候群)の改善 ホルモン変動が少なくなり、イライラ・頭痛・倦怠感などが軽減。
  • ニキビ・肌荒れの改善 ドロスピレノンの抗アンドロゲン作用により、皮脂分泌を抑制します。
  • 月経回数を減らせる 最長120日間連続服用ができるため、生理回数を年間で34回に減らすことも可能。

これらの効果を得るためにも、服用は医師の管理のもとで行うことが大切です。

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ヤーズフレックスの副作用・不正出血について

ヤーズフレックス服用中は、体がホルモン量に慣れるまで不正出血が起こることがあります。

これは一時的なもので、多くは数か月で落ち着きます。

主な副作用としては以下が報告されています。

  • 吐き気・頭痛・乳房の張り
  • 不正出血
  • 情緒不安・気分の落ち込み
  • 血栓症(まれだが注意が必要)

特に喫煙者や40歳以上の方は、血栓症リスクがやや高まるため、服用開始前に医師による問診・採血でリスク確認を行います。

ヤーズフレックスの価格・費用目安

ヤーズフレックスは保険適用のあるLEP製剤です。

月経困難症・子宮内膜症の治療目的であれば、3割負担で処方を受けられます。

区分

保険適用時(3割負担)

初診・処方1ヶ月分

3,400円前後

再診・継続処方

2,900円前後

診察料等込みです。

オンライン診療や自費クリニックでは、診察料や送料など込みで1万円台になることもあります。

処方目的(避妊・生理調整など)によって費用は異なるため、詳細は当院までご来院くださいませ。

ヤーズフレックスに避妊効果はある?他のピルとの違い

ヤーズフレックスには、排卵抑制作用があるため結果的に高い避妊効果が得られます。

ただし、これは「避妊を目的とした処方」ではなく、治療の副次的効果としての避妊作用です。

ピルの種類

主な目的

避妊効果

保険適用

ヤーズフレックス(LEP)

月経困難症・子宮内膜症

あり(99%以上)

あり

ファボワール/ラベルフィーユ/マーベロン/トリキュラーなど(OC)

避妊

あり(99%以上)

なし(自費)

まとめ:ヤーズフレックス服用中も自己判断せず、必ず婦人科へ

ヤーズフレックスは、正しく服用すれば高い避妊効果が期待できますが、避妊を目的とした薬ではないため、安心しすぎるのは禁物です。

「避妊効果があると聞いたけど不安」「飲み忘れたかもしれない」

そんなときは、自己判断せずに婦人科を受診してください。

当院では、あなたの体質やライフスタイルに合わせて、ヤーズフレックス以外のピル(OCIUDなど)も提案できます。

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ヤーズフレックスについてのよくある質問

 

保険適用ピルには避妊効果がありますか?

ピルに関する身近な気になるお悩みをQ&A形式でご紹介します。

Q:相談者👩 1番の目的は避妊なのですが、子宮内膜症気味であることと、生理の出血が多いとの理由から、保険適用であるヤーズフレックスを飲み始めました。 しかし、ヤーズフレックスについて調べてみたところ、避妊目的で飲むピルではないと記載されている記事が多く、今更ながら不安になっています。 飲み忘れや服薬時間のズレなどが無ければ、その他のピルと同様の避妊効果が期待出来ると思っていて大丈夫でしょうか?

避妊効果

A:ドクター🏥 日本ではヤーズフレックスは月経困難症の治療薬です。ただ、成分としては海外では広く避妊として使用されているものと全く同じです。 したがって、日々きちんと継続服用すれば避妊効果も維持されますのでご安心ください。

ピル

[引用:【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】より] 様々なシチュエーションにより、様々な不安があるかと思います。 同じグループクリニックの【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】を引用し、同じようなお悩みやご不安を抱えている方の参考になれば幸いです。

留意点

池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)に記載されている内容は、診断・治療に置き代わるものではありませんので、この点を十分ご理解いただき、以下の事項ご確認のうえ、参考にしてください。 ▶情報の利用は、利用者側の自由な選択、判断、意思に基づきなされたとみなされ、情報利用による利用者の不利益は、原則として利用者の方々のご負担となります。 ▶本掲示板の情報内容の正確性・有効性については、直接診断をしているものではなく、情報内容の正確性・有効性に関して限界があることを予めご了承ください。

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当院はオンライン診療も利用できます

当院で継続してピルを内服されている方などに限り、オンライン診療等での処方もお選び頂けます。 クリニックに来院することなく、ご自宅や会社からでも処方を受けられ、ご自宅に郵送されますので、通院の負担軽減および利便性の向上(時間の有効活用)にお役立てください。 (※オンラインで処方出来る方は条件があります。処方できない方もおりますので【ピル郵送│Web予約のご案内(継続処方のみ)】をご確認ください)

オンライン診療