ピルの休薬期間中に性行為をしても大丈夫？避妊効果や妊娠リスクを医師が解説
「ピルの休薬期間に性行為をしてしまったけど、妊娠しないか心配…」
そんな不安を感じていませんか？
低用量ピルやLEP製剤は、正しく服用していれば休薬期間中も避妊効果が続くとされています。
しかし、飲み忘れや休薬期間の延長、服用タイミングのズレによっては、妊娠リスクが高まるケースもあります。
この記事では、
- ピルの休薬期間の仕組み
- 休薬中でも避妊効果がある条件
- 性行為後の妊娠リスクと対処法
を医師監修のもとでわかりやすく解説します。
「生理が来たから大丈夫」と思い込む前に、
ご自身の服用状況を正しく理解し、必要に応じて婦人科での相談を検討しましょう。
休薬期間中の避妊や妊娠リスクが不安な方は、
渋谷文化村通りレディスクリニックまでお気軽にご相談ください。
\ 平日夜19時まで /
土日祝日受付中且つ女医在籍
今すぐ診察する>>
ピルとは・ピルの種類
ピルとは、女性ホルモン（エストロゲンとプロゲステロン）を配合した経口避妊薬のことです。
ホルモンバランスを人工的に整えることで、排卵を抑制し、妊娠を防ぐ効果があります。
ピルにはいくつかの種類があり、目的や含まれるホルモン量によって分類されます。
ピルの種類
- 低用量ピル（OC）
毎日1錠服用。正しく飲めば99％以上の避妊効果。 - LEP製剤
ホルモン量が少なく副作用が軽い。避妊効果もあり。 - ミニピル
エストロゲンを含まないため血栓リスクが低い。 - 中用量ピル
一時的な使用。ホルモン量が多め。
これらのピルは、避妊以外にも月経痛の軽減やホルモンバランスの安定化などの効果があり、
ライフステージや体質に応じて医師が適切な種類を処方します。
ピルの休薬期間とは
低用量ピルやLEP製剤は、一般的に28日周期で服用します。
そのうち、21〜24日間は有効成分入りの錠剤を服用し、残りの4〜7日間を「休薬期間（または偽薬期間）」と呼びます。
この休薬期間には、ホルモン量が一時的に低下するため、体がそれを「生理」と認識し、消退出血と呼ばれる出血が起こります。
つまり、休薬期間中の出血は自然な月経ではなく、ホルモンの変化による一時的な反応です。
休薬期間の目的は以下の2点です。
- ホルモン変化を起こし、出血を促すことで「リズム」をつくる
- 休薬をする事で出血があれば妊娠を否定できる。
💡近年では、ヤーズフレックスのように休薬期間を延長できるピルも登場しています。
これは月経回数を減らしたい方やPMSに悩む方に有効です。
ピルの服用を止めた後は何日で排卵が起こる？
ピルの服用を中止すると、2週間〜4週間程度で排卵が再開するといわれています。
ただし、再開までの期間には個人差があり、ホルモンバランスの回復に時間がかかる方もいます。
ピルは服用中、排卵を人工的に抑えているため、服用をやめると体が「自然排卵」を取り戻すまで少し時間が必要です。
一時的に月経が遅れることもありますが、通常は1〜3か月以内に自然な排卵周期に戻ります。
⚠️ 注意点
ピルをやめた直後でも排卵が再開する場合があるため、避妊をやめてすぐ性行為をすると妊娠の可能性があります。
妊娠を希望しない場合は、コンドームなどの避妊方法を併用しましょう。
ピルの休薬期間中、避妊効果はある？
多くの方が不安に感じるのが「休薬期間中も避妊効果は続くの？」という点です。
結論として、正しく服用していれば休薬期間中も避妊効果は持続します。
なぜなら、ピルの作用によってすでに排卵が抑制されており、短期間の休薬では排卵が再開しないためです。
ただし、以下のような場合には避妊効果が低下する恐れがあります。
- 飲み忘れがある（特に休薬前・再開後の1〜2日）
- 嘔吐・下痢で薬の吸収が不十分だった
- 休薬期間が7日以上に延びた
これらのケースでは、ピルの血中濃度が低下し排卵が起こる可能性があるため、コンドームの併用が推奨されます。
ピルの休薬期間に月経がくる？
休薬期間中に起こる出血は、「消退出血」と呼ばれるホルモン変化による反応です。
自然な月経ではありませんが、ほとんどの方に休薬開始から2〜4日で出血が見られます。
ただし、
- 出血が遅れる
- 出血量が少ない・全くない
といったケースもあります。
これは、ホルモンの変動や服用リズムのズレによるもので、多くは一時的です。
ただし、2回以上連続で出血がない場合や妊娠の可能性がある場合は、婦人科で検査を受けましょう。
「生理が来ない＝異常」ではなく、ピルの効果で子宮内膜が薄く保たれているだけのこともあります。
慌てないで！ピルを飲み忘れた際の対処法
飲み忘れに気づいたときは、以下のステップで落ち着いて対応しましょう。
- 1日（24時間）以内の飲み忘れ
→ 気づいた時点で1錠服用。その後は通常通り。避妊効果はほぼ維持されます。
- 2日以上の飲み忘れ
→直近の1錠を服用し、以降も通常通り。ただし、7日間は避妊を併用（コンドームなど）してください。 - 休薬明けに飲み忘れた場合
→ホルモン量が不安定になりやすく、妊娠の可能性があります。この場合は、アフターピルの検討や婦人科受診が推奨されます。
⚠️「飲み忘れ＝避妊効果ゼロ」ではありませんが、連続服用が避妊効果を維持する鍵です。
ピルの休薬期間に避妊なしで性行為をしたら妊娠してしまうの？生理が来たから大丈夫なの？
結論から言うと、ピルを正しく服用していれば、休薬期間中の性行為で妊娠する可能性は極めて低いとされています。
ピルの避妊効果は、服用によって排卵が抑制され、受精や着床が起こりにくい状態が続いているため、
短期間の休薬では排卵が再開しないのが一般的です。
そのため、
- 休薬期間が7日以内である
- 直前まで飲み忘れがない
- 次のシートも正しく再開できている
という条件が揃っていれば、避妊効果は持続していると考えられます。
一方で、以下のようなケースでは妊娠リスクが上がる可能性があります。
- 休薬期間が8日以上に延びた
- 直前の服用で2日以上の飲み忘れがあった
- 嘔吐や下痢などで薬が吸収されなかった
- 新しいシートの再開が遅れた
これらの場合、ホルモン量が一時的に低下し、排卵が再開するリスクがあります。
避妊なしで性行為を行った場合は、妊娠の可能性を完全に否定できません。
不安なときは、72時間以内に服用できる緊急避妊薬（アフターピル）の相談も検討しましょう。
\ 平日夜19時まで /
土日祝日受付中且つ女医在籍
今すぐ診察する>>
低用量ピルの休薬期間にまつわるQ&A
Q1. 休薬期間中に性行為をしても妊娠しませんか？
A. 正しく服用していれば、基本的に避妊効果は持続しています。
ただし、休薬が7日以上空いた場合や直前に飲み忘れがある場合は注意が必要です。
Q2. 休薬中に出血が来ないのですが、どうすればいいですか？
A. 服用を続けていれば問題ないことも多いですが、妊娠の可能性がある場合は検査・受診を推奨します。
Q3. 休薬期間を取らずに服用を続けてもいいですか？
A. 医師の判断のもとであれば、休薬を飛ばして服用を続ける「連続投与」も可能です。
月経回数を減らしたい方に処方されるケースもあります。
Q4. ピルを飲んでいるのですが、休薬期間1日目の性交渉で、ゴムが破れて失敗してしまいました。
実薬期間中、飲み忘れや影響あるお薬併用もなかったですが、数回、お腹がゆるい時があったので本当に大丈夫か、何となく不安で、緊急避妊を考えていたのですが、ちょうど日曜日で病院に行けず、休薬3日目にあたる次の日にはいつも通り生理になりました。
このように生理がきたら、もう大丈夫と思って良いでしょうか？次の周期も必ずピルは継続しますが、休薬期間の避妊の失敗は、次の一週目でもしピルの吸収が落ちるようなことがあると危ない可能性がありますか？後からどうしようもないのですが、次の一週目をより慎重にしたいと思います。
ピルを始めて2シート目で飲むのは慣れてきましたが、いざ併用のゴムを失敗してみると、本当に効果が出ているのかあまり自信がなく、もしかしたら吸収できてなかったかもしれない？…という気持ちになってしまいました。
A. 休薬期間も含めて通常通りの服用をしていれば避妊効果は維持されています。
コンドームは避妊ではなく感染予防であるという認識にしましょう。今後もきちんと服用継続して下さい。
効果が心配な時は超音波検査を受けて子宮と卵巣の状態を見れば避妊効果が維持されているかわかるので診察を受けて相談して下さいね。
———————————————————–
▶［引用：【池袋クリニック無料医療相談掲示板（婦人科）】より］
様々なシチュエーションにより、様々な不安があるかと思います。 同じグループクリニックの【池袋クリニック無料医療相談掲示板（婦人科）】を引用し、同じようなお悩みやご不安を抱えている方の参考になれば幸いです。
留意点
池袋クリニック無料医療相談掲示板（婦人科）に記載されている内容は、診断・治療に置き代わるものではありませんので、この点を十分ご理解いただき、以下の事項ご確認のうえ、参考にしてください。
▶情報の利用は、利用者側の自由な選択、判断、意思に基づきなされたとみなされ、情報利用による利用者の不利益は、原則として利用者の方々のご負担となります。
▶本掲示板の情報内容の正確性・有効性については、直接診断をしているものではなく、情報内容の正確性・有効性に関して限界があることを予めご了承ください。
———————————————————–
東京都内の婦人科のご相談なら渋谷文化村通りレディスクリニックへ
・・・生理痛│生理出血過多│生理周期調整│不正出血│おりもの│外陰部かゆみ│性病│婦人科検診│低用量ピル│アフターピル│初期中絶(日帰り)│東京都渋谷区宇田川町（センター街）にある女性専門クリニック・・・