コンドームをつけても妊娠する?避妊失敗の確率と6つの原因・対処法を医師が解説【避妊率98%の正しい使い方】

「コンドームをちゃんとつけていたのに妊娠したかもしれない

そんな不安を感じたことはありませんか?

コンドームは正しく使用すれば約98%の避妊効果がありますが、実際には装着ミスや破損などによって15%前後の失敗率が報告されています。

つまり、「つけていれば絶対に妊娠しない」というわけではありません。

この記事では、

「コンドームが避妊に失敗する確率は?」

「なぜ失敗するの?」

「破れた・外れたときはどうすればいい?」

といった疑問に、医師監修のもとで医学的根拠に基づき詳しく解説します。

避妊に失敗した時の正しい対処法(アフターピル・受診の流れ)も紹介しますので、落ち着いて行動するための参考にしてください。

「不安だから今すぐ診てほしい」という方は下記より受付の上、当院までお越しください。

【避妊率は100%ではない】コンドームをつけても避妊に失敗したのはなぜ?6つの事例

コンドームは正しく使えば約98%の避妊効果があるとされており、多くのカップルにとって最も身近で安全な避妊方法です。

しかし、現実的な「一般的使用」では避妊成功率は約85%(失敗率15%)といわれています。

つまり、100回に15回は避妊に失敗する可能性があるということ。

これは、コンドーム自体の性能よりも使い方の問題が大きいと考えられます。

ここでは、コンドーム使用中に起こりやすい「避妊失敗の6つの原因例」を紹介します。

① 装着タイミングが遅い 
射精直前にコンドームを装着すると、射精前の「カウパー液」に含まれる精子が内に入ることがあります。避妊効果を高めるためには、性行為の最初から着用することが原則です。

② コンドームのサイズが合っていない
サイズが合っていないと、途中で外れたり破れたりするリスクが上がります。小さすぎると圧力で破損しやすく、大きすぎると途中で脱落することがあります。適切なサイズを選び、装着後に根本までしっかり下げましょう。

③ 空気が入っている・先端の空気抜き不足
装着時に先端の空気を抜かずに使用すると、摩擦や圧力で破れる原因になります。使用前に先端を軽くつまんで空気を抜くことが大切です。

④ 途中で外れてしまった
性行為中や射精後に外れてしまうケースもあります。特に射精後にすぐ抜かずにそのままにすると、コンドーム内の精液が漏れることがあります。射精後は陰茎が萎縮する前にすぐ抜くことが重要です。

⑤ 摩擦・潤滑不足による破損
性行為中に内が乾燥していると摩擦が強くなり、コンドームが破れることがあります。潤滑剤を使用する際は、必ず水溶性タイプを使用し、オイル系(ワセリン・ローション等)は避けましょう。オイルはラテックス素材を劣化させるため、避妊効果を下げます。

⑥ 保存状態の不備・使用期限切れ
財布やポケットに長期間入れておくと、熱や摩擦でゴムが劣化します。使用期限が切れたものや、高温・湿気の多い場所で保管されたものは避けましょう。未使用でも劣化したコンドームは破損リスクが高まります。

避妊失敗したと思った時の対処法

「コンドームが破れた」「外れていた」「射精のタイミングが曖昧だった」など、避妊に失敗したかもしれないと気づいたら、迷わず婦人科を受診することが最優先です。

避妊の成否は、時間との勝負です。

妊娠を防ぐためには、できるだけ早く医師の判断を仰ぐことが何より大切です。

①まずはすぐに病院(婦人科)へ

性行為後72時間以内(最大120時間以内)であれば、アフターピル(緊急避妊薬)によって妊娠を防げる可能性があります。

ただし、服用は早ければ早いほど効果が高いため、時間を空けずに受診しましょう。

当院では、行為のタイミング・生理周期を踏まえて最適な処方を行います。

女医による丁寧な診察で患者様一人ひとりに向き合ってご対応致しますので、避妊についてのご相談がございましたらいつでもご来院ください。

\ 平日夜19時まで / 土日祝日受付中且つ女医在籍 今すぐ診察する>>

②自己判断での市販薬・個人輸入は避ける

海外サイトや通販で販売されているアフターピルは、偽物や成分不明のものも多く、健康被害や効果不十分のリスクがあります。

必ず日本国内の医療機関で、医師の診察と正規品の処方を受けてください。

③妊娠検査・性感染症検査も一緒に受ける

避妊失敗の際は、妊娠の可能性だけでなく、性感染症(クラミジア・淋菌など)への感染リスクも考慮が必要です。

婦人科では、アフターピルの処方とあわせて感染症検査を行うこともできます。

④今後に備えて避妊方法を見直す

避妊のトラブルを繰り返さないためには、医師と相談しながらピルやIUDなどの長期的な避妊法を検討するのもおすすめです。

コンドームの正しい使用方法やサイズ選びについても、診察時にアドバイスを受けられます。

間違ったコンドームの使い方

一般的な避妊具として、コンドームを使用する方は多いです。

確かにコンドームを正しく使えば、98の確率で避妊を成功させることができます。

しかし、それはあくまで「正しく使えば」の話。

破れていたり、途中で抜けてしまうと成功率は85まで低下してしまいます。

避妊を失敗してしまった方々はコンドームの使用法を誤っている可能性が高いです。

コンドームが上手く装着出来ておらず、行為中に外れて精子が漏れている場合や、コンドームが破けていてそこから漏れ出したなどが誤った使用法の例。

コンドームを財布の中に入れておくと擦れて破けるかもしれませんし、古いコンドームは劣化している可能性が高いです。

また、爪にも注目して下さい。

爪が伸びていてコンドームをひっかけてしまい、破けてしまうことも十分考えられます。

慌てて緊急避妊薬(ノルレボ錠)を服用しても100%の避妊は不可能ですので、慎重に避妊をしなければなりません。

コンドームの避妊率を高める使い方

避妊効果を最大限に高めるには、「正しい使い方」を徹底することが重要です。

正しいコンドームの使い方のポイント
  • 使用前に破れ・期限を確認する

  • 性行為の最初から装着する

  • 先端の空気を抜き、根元までしっかり装着

  • 射精後は陰茎が萎縮する前に抜く

  • 一度使ったものは再使用しない

  • 高温多湿を避けて保管する

また、避妊効果をより確実にしたい場合は、**ピルやIUDなど他の避妊法と併用する「二重避妊」**も推奨されます。

コンドーム以外の避妊方法と避妊率

避妊方法には複数の選択肢があります。

それぞれの避妊率は以下の通りです(一般使用時/WHOCDCデータ)。

避妊方法

避妊成功率(一般使用)

特徴

コンドーム

約85%

感染症予防にも有効

経口避妊薬(ピル)

約93%

正しく服用で高い効果

IUD(子宮内避妊具)

約99%

長期的・継続的に避妊可能

避妊リング(ホルモン放出型)

約99%

維持管理が容易

体外射精

約78%

失敗リスクが高い

アフターピル(緊急避妊薬)

約75〜85%

性行為後72時間以内に服用推奨

 

コンドーム単体は「性感染症の予防」に優れている一方、避妊効果のみを考えるとピルやIUDの方が高い効果を示します。

そのため、目的に応じて複数の方法を組み合わせることが理想的です。

確実な避妊にはピルの使用を!

避妊法として、先進国において、男性に避妊を委ねなさいという教育しかないのは日本だけでしょう。

世界での教育の現場では、女性主体の避妊法として「ピル」についても充分な教育がなされています。

「経口避妊薬」とも呼ばれるピルは2つの女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)が含まれている薬のこと。

ピルを摂取することで排卵の抑制、精子の子宮内侵入の抑制、受精卵の着床抑制などがなされます。

ピルの避妊効果はほぼ100%で、間違った使用法が広まっているコンドームよりも確実性の高い避妊方法であるのは当たり前で、女性が自分で自分の体を守れる唯一の選択肢です。

妊娠の可能性を最大限抑えたいという方には最適な避妊方法です。 避妊の失敗はほとんどが無知であることが原因です。

知らなかったとはいえ、妊娠してしまえばいくつかの選択を迫られます。 子どもを産む・養う準備が出来ていない場合はリスクを冒さず、確実な避妊を心掛けて下さい。

 

避妊に失敗した際にアフターピルを服用する際の注意点

コンドームが破れた、外れた、避妊に失敗した――

そんなときに妊娠を防ぐための緊急手段がアフターピル(緊急避妊薬)です。

服用の目安

性行為後できるだけ早く服用することが大切です。

服用が早いほど避妊効果が高く、

  • 24時間以内:避妊成功率 約95

  • 72時間以内:避妊成功率 約85

といわれています。

(※72時間を過ぎると効果が急激に低下します)

理論上は120時間までなら服用した方が良いというデータもあります。

アフターピルは排卵を遅らせる働きを持つため、すでに排卵後の場合は効果が期待できない場合もあります。

避妊失敗した時のアフターピルの効果とは

アフターピルは主に「排卵を遅らせる」「受精卵の着床を妨げる」ことで妊娠を防ぎます。

ただし、すでに着床が始まっている場合には効果がありません。

服用時の注意点

  • 医師の診察・処方が必要(市販不可)

  • 副作用として吐き気・頭痛・不正出血が起こることがある

  • 月経周期が一時的に乱れる場合がある

  • 効果は「その1回限り」であり、常用は避けるべき

アフターピルを使用したあとは、月経が12週間遅れることがあります。

予定より2週間以上経っても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認し婦人科を受診してください。

受診のすすめ

避妊に失敗した・コンドームが破れたなどのトラブルが起きた場合は、自己判断せずに婦人科やクリニックで相談することが最も安全です。

早期の対応で妊娠を防げる可能性が高まり、あわせて性感染症の検査も受けられる場合があります。

もし避妊に失敗してしまったら・・・迷ったらすぐ渋谷文化村通りレディスクリニックへ(返金補償あり)

もし、「コンドームが途中で外れてしまった・・・」「コンドームが破れていた・・・」「コンドームを付けずに性行為をしてしまった・・・」など、妊娠を望んでいないときに避妊に失敗してしまった場合、妊娠をしてしまうのではないかと不安になる方が多いかと思います。

避妊に関しては普段から低用量ピルを服用することは言うまでもありませんが、望まない妊娠を避ける方法として、アフターピルを服用する方法があります。

避妊失敗の疑いがあるとき、「様子を見る」よりも「すぐに相談」することが自分を守る最善の方法です。

早い段階で受診すれば、妊娠を防げるだけでなく、感染症やホルモンのトラブルも早期発見できます。

不安なまま過ごすよりも、まずは当院で検査を受けることをおすすめします。

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土日祝日受付中且つ女医在籍

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残念ながら、事情により妊娠継続を希望する事が出来ずに、やむを得ず人工妊娠中絶手術を選択する事になってしまった場合、同グループの池袋クリニックでは、妊娠11週までの方を対象に、日帰りで独自の麻酔法と中絶手術法で、痛みのない無痛人工妊娠中絶手術と負担の軽い人工妊娠中絶手術を実施しております。

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渋谷文化村通りレディスクリニックでも術前診察は行っておりますので、ひとりで悩まず、まずはご相談ください。