性行為後にお腹・下腹部が痛い…いつまで続く?原因と対処法を医師が解説

性行為のあとに「お腹が痛い」「下腹部がズキズキする」と感じたことはありませんか?

一時的な痛みであれば自然に治まることもありますが、数日続く・繰り返す下腹部痛には注意が必要です。

性交後の下腹部痛は、子宮や卵巣、骨盤内の炎症、性感染症(クラミジア・淋菌など)が原因のこともあり、放置すると不妊につながる場合もあります。

また、性交の刺激による一過性の筋肉収縮など、すぐに治まるケースも少なくありません。

この記事では、

「性交後にお腹・下腹部が痛くなるのはなぜ?」

「どのくらいで痛みが治まるの?」

「病院に行く目安や自分でできるケアは?」

といった疑問に、婦人科医監修のもと医学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。

痛みの原因や受診の目安を知り、安心して自分の体と向き合いましょう。

「今すぐ検査したい」という方は下記より受付の上、当院までお越しください。

性行為後の下腹部痛の主な原因

性行為後に下腹部に痛みを感じる場合、原因は大きく分けて生理的な一時的痛みと、疾患による痛みの2種類があります。

短時間で自然に治まる軽い痛みであれば心配はいりませんが、痛みが長く続いたり繰り返す場合は注意が必要です。

一時的な痛み(生理的反応)

性行為の刺激によって、骨盤内の筋肉(特に骨盤底筋)が緊張することがあります。

また、オーガズム時に子宮が収縮するため、生理痛の様な違和感を覚えることもあります。これらは通常、数時間~1日以内に落ち着きます。

子宮や卵巣のトラブル

または、下記のような原因も考えられます。

  • 子宮内膜症:子宮の内膜組織が子宮外にできる病気で、性交時や性交後の下腹部痛の代表的原因です。
  • 卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ):卵巣が腫れる病気で性交時の圧迫により痛みを感じることがあります。
  • 卵巣出血:排卵直後の卵巣が性交の刺激で出血を起こし、卵巣内に血液が溜まったり破裂して腹腔内に血液が貯留する病気で、緊急手術になる事もあります。
  • 子宮筋腫:筋腫の位置によっては性行為中や直後に圧痛を伴う場合があります。

感染症による炎症

または、感染症による炎症の場合も存在します。

  • 骨盤内炎症性疾患(PID):クラミジアや淋菌などの性感染症が原因で、腹腔内に炎症を起こす病気です。放置すると不妊の原因にもなるため、早めの受診が必要です。

  • 膀胱炎・尿道炎:排尿時の痛みや頻尿を伴うこともあり、性交後に症状が悪化することがあります。

注意が必要な性行為後の下腹部痛と婦人科で行う検査

次のような症状がある場合は、自然に治まるものではなく、婦人科での検査・治療が必要な可能性があります。

受診が推奨される症状

  • 痛みが2日以上続く、または徐々に強くなる

  • 発熱、悪寒、おりものの異常(色・臭い・量)を伴う

  • 性行為のたびに痛みが出る

  • 下腹部だけでなく腰痛や吐き気もある

  • 妊娠の可能性がある(子宮外妊娠などのリスク)

婦人科で行う主な検査

①内診・経超音波検査
子宮筋腫や卵巣の腫れ、炎症、感染筋腫の有無を確認します。

②性感染症検査(クラミジア・淋菌・トリコモナスなど)
子宮頸管粘液分泌物から検査を行います。

③尿検査・血液検査
炎症反応や感染の有無、妊娠反応の確認。

必要に応じてCTMRI検査を行います。
超音波検査で子宮内膜症など疑った場合に、より詳細な診断を行う場合に実施されます。

上記の検査は痛みの原因を特定するために不可欠であり、早期受診ほど治療も軽く済むケースが多いです。

当院ではこれらを的確に診断する事が可能ですので、お悩みがある方は一度ご来院ください。

\平日夜19時まで/
土日祝日受付中且つ女医在籍

性行為後に下腹部痛があった場合の対処法

一時的な痛みであれば、自宅でのケアでも改善が見込めます。

しかし、痛みが続く・繰り返す場合は我慢せず婦人科へ相談してください。

軽い痛みの場合のセルフケア

軽い痛みの場合は下記のようなセルフケアを試してみましょう。

  • 下腹部を温める(カイロや温タオルで血流を促す)
  • 安静にする(強い刺激や性行為を一時的に控える)
  • 水分をしっかり摂る(膀胱炎予防にも効果的)

痛み止めを使う場合は市販の鎮痛薬(イブプロフェンなど)を一時的に使用しても良いですが、長引く場合は医師の診察を受けてください。

受診が必要なケース

下記は受診が必要なケースの場合が多いです。

  • 痛みが23日以上続く
  • 発熱・吐き気・おりものの変化がある
  • 生理周期に関係なく性交後に痛む

これらの症状は、子宮内膜症・骨盤内炎症性疾患・卵巣嚢腫などが隠れている可能性があります。

当院ではこれらを的確に診断する事が可能ですので、お悩みがある方は一度ご来院ください。

 

再発防止のためのポイント

コンドームを使用して性感染症を予防する

性交前後に排尿・洗浄を行い、膀胱炎や感染を防ぐ

痛みが出た際は、「我慢しないで相談する」ことが大切です。

子宮内膜症や卵巣出血は普段から低用量ピルの服用をする事で予防できます。

当院では女医による丁寧な診察で患者様一人ひとりに向き合ってご対応致しますので、下腹部についてのお悩みがございましたらいつでもご来院ください。

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土日祝日受付中且つ女医在籍

下腹部の痛み(性交後・排卵時期・生理直前など)についてのよくある質問

女性の身近な気になるお悩みをQ&A形式でご紹介します。

下腹部の痛み(性交後・排卵時期・生理直前など)

相談者👩

性交痛についてお聞きしたいです。性交の後に下腹部がギュッと痛みます。挿入で痛いわけではなく、終わったあとが痛いです。
下腹部と左下腹部が痛くなります。痛みは20分ぐらいで治ります。
同じような痛みが、性交と関係ない時にも起こります。特に、排卵のころと、生理10日ほど前から生理直前までです。
小さな筋腫があるのですが、痛みとは関係ないと言われたことがあります。生理痛や不正出血はありません。妊娠出産経験もありません。生理も毎月来ます。単にPMSでしょうか。

ドクター回答

性交後に痛むのはオーガズムで子宮収縮が起こるのでそれが関連しているかもしれません。
性交時に痛む場合は子宮内膜症などのリスクもありますが、婦人科検診をきちんと受けて異常がないならあまり気にしなくて良いでしょう。
排卵前後や月経周期に合わせて症状があるなら、普段から低用量ピルの服用をする事で改善するかもしれません。
今すぐ妊娠希望がないなら前向きに検討してみて下さい。

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[引用:【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】より]

様々なシチュエーションにより、様々な不安があるかと思います。 同じグループクリニックの【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】を引用し、同じようなお悩みやご不安を抱えている方の参考になれば幸いです。

留意点

池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)に記載されている内容は、診断・治療に置き代わるものではありませんので、この点を十分ご理解いただき、以下の事項ご確認のうえ、参考にしてください。

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