性行為中に出血…これって大丈夫?血が出る原因・注意すべき症状・受診の目安を医師が解説

性行為中や性行為のあとに「血が出た」「出血して驚いた」という経験をする方は少なくありません。

一時的な摩擦による出血であれば自然に治まることもありますが、子宮頸部の炎症やポリープ、性感染症などが原因の場合もあります。

また、出血が続く・性行為のたびに起こる・痛みや臭いを伴う場合は、早めに婦人科を受診して原因を確認することが大切です。

この記事では、

「性行為中に出血するのは普通?」

「血が出る原因にはどんな病気があるの?」

「病院に行く目安や検査内容は?」

といった疑問に対し、医師監修のもとで医学的根拠に基づき解説します。

安心して身体と向き合うための参考にしてください。

「不安だから今すぐ検査したい」という方は下記より受付の上、当院までお越しください。

性行為後の出血とは?

性行為のあとに少量の出血が見られることがあります。

このような性行為後の出血(性交後出血)は、女性の約1~2割が経験するといわれており、

多くは一時的で自然に治まるケースもありますが、なかには婦人科疾患の初期症状であることもあります。

出血の量や色、痛みの有無によって原因はさまざまです。

一時的な摩擦による出血から、子宮頸部の炎症・ポリープ・ホルモン変化・性感染症まで幅広く関係します。

出血が繰り返す・痛みを伴う・生理以外のタイミングで続く場合は、早めに婦人科を受診しましょう。


当院では女医による丁寧な診察で患者様一人ひとりに向き合ってご対応致しますので、出血についてのお悩みがございましたらいつでもご来院ください。

性行為後に出血が起こる主な原因

性行為後の出血は、出血部位によって原因が異なります。

主な要因は以下の通りです。

① 腟や外陰部の摩擦・小さな傷
性交時の刺激や乾燥、潤滑不足で腟の粘膜が擦れたり切れたりすることで出血が起こることがあります。更年期や授乳中などで女性ホルモン(エストロゲン)が低下している場合も、粘膜が乾燥しやすくなります。

② 子宮頸部の炎症やびらん
子宮頸炎や子宮頸管びらんでは、わずかな刺激で出血が起こりやすくなります。
性交時やその直後の出血が続く場合、この可能性があります。

③ 子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープがあると、摩擦によって出血することがあります。量が多い、長く続く場合は婦人科での検査が必要です。

④ 性感染症(STI)
クラミジア感染症や淋菌感染症などでは、腟・子宮頸部が炎症を起こして出血しやすくなることがあります。また、おりものの増加や臭い、痛みを伴うことが多いです。

⑤ 子宮頸がん・子宮体がん
まれですが、子宮頸がん・子宮体がんの初期症状として性交後出血が見られることがあります。閉経後や不正出血が長く続く場合は、必ず検査を受けましょう。

当院では精密検査(コルポスコピー検査)も可能ですので、お悩みがある方は一度ご来院ください。

性交痛の原因と対処法は?

性行為中や直後に出血を伴う場合、性交痛(せいこうつう)が原因のひとつかもしれません。

性交痛の主な原因

  • 腟の乾燥(潤滑不足)
  • 子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患
  • 腟炎・外陰炎などの炎症
  • 性的緊張やストレスによる筋肉の緊張

特に女性ホルモンが減少する更年期(萎縮性腟炎)・出産後は、腟の潤いが減って痛みやすくなります。

対処法

  • 性行為前に潤滑ジェルや保湿剤を使用する
  • 痛みを我慢せずパートナーと相談する
  • 症状が続く場合は婦人科で原因を調べて治療する

血の特徴から原因を推測するセルフチェック

出血の色や量、タイミングからある程度の傾向を知ることができます。

出血の特徴考えられる原因対応の目安
明るい赤色で少量腟や子宮頸部の摩擦・びらん1〜2日で治まれば様子見
茶色い・おりもの混じり古い血液・排卵期出血短期間なら心配なし
鮮血が多い・痛みあり炎症・ポリープなど婦人科受診推奨
性行為のたびに出血子宮頸部異常・性感染症早めに検査を
閉経後の出血子宮体がんなどの可能性速やかに受診を

あくまで目安であり、自己判断では原因を特定できません。

出血が繰り返す場合は、早期の受診が安心です。

性行為後の出血は着床出血の可能性あり?

妊娠の初期(受精から約1週間後)には、受精卵が子宮内膜に着床した後にわずかな出血(着床出血)が起こることがあります。

この出血は、性行為後たまたま重なって見られることもあります。

着床出血の特徴

  • 茶色~薄いピンク色の少量出血
  • 1~3日以内で止まる
  • 痛みはほとんどない
  • 生理予定日の頃に少量の出血が持続する

ただし、着床出血と病的な出血は見分けがつきにくいため、妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬で確認し、婦人科を受診しましょう。

性行為後の出血で病院に行く目安

次のような場合は、早めに婦人科を受診してください。

  • 出血が3日以上続く
  • 性行為のたびに出血する
  • 出血に腹痛・発熱・異臭・おりもの異常を伴う
  • 妊娠の可能性がある
  • 閉経後に出血した

これらは、感染症・ポリープ・ホルモン異常・悪性疾患の初期サインであることもあります。

婦人科では痛みの少ない検査で原因を特定できるため、早めの相談が安心です。

当院でできる検査と治療の流れ

当院では下記の検査を行っております。

  • 問診・症状確認
    出血のタイミングや量、痛みの有無を伺います。
  • 内診・経腟超音波検査
    子宮や卵巣の状態、ポリープ・筋腫の有無を確認します。
  • 感染症検査
    クラミジア・淋菌などの性感染症の有無を検査します。
  • 必要に応じて細胞診・組織検査
    子宮頸がんや異形成の早期発見に役立ちます。
  • 治療方針の説明
    結果に応じて薬物療法・レーザー治療・経過観察などを行います。

早期に原因を特定することで、軽度のうちに治療が可能です。

性行為後の出血にかかる検査費用

検査費用は原因や検査内容によって異なります。

保険診療の場合、以下が一般的な目安です。

検査内容自己負担額(3割負担時)
初診料・再診料約400~1,000円
経腟超音波検査約1,600円
子宮頸がん検査(細胞診)約1,100円
感染症検査(クラミジア・淋菌など)約1,300~1,400円

※自費診療の場合は費用が変わります。

費用が気になる方は、受診前にクリニックへお問合せください。

性行為中の不正出血(鮮血)についてのよくある質問

婦人科に関するお悩みFAQ
女性特有のお悩みをQ&A形式(よくある質問FAQ)でご紹介します。

相談者👩

生理ではないのに性行為中に鮮血の出血がありました。原因がわからず不安です。婦人科を受診した方がいいのでしょうか?ちなみにピル服用中です。

ドクター🏥

ピル服用中の不正出血は珍しくありません。
服用方法に問題がないなら、子宮頸癌検診含めて婦人科検査を受けましょう。いつでも良いのでお気軽にいらしてご相談ください。

↓子宮頸がんが心配な方はこちら↓

▶[引用:【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】より]
様々なシチュエーションにより、様々な不安があるかと思います。 同じグループクリニックの【池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)】を引用し、同じようなお悩みやご不安を抱えている方の参考になれば幸いです。

留意点
池袋クリニック無料医療相談掲示板(婦人科)に記載されている内容は、診断・治療に置き代わるものではありませんので、この点を十分ご理解いただき、以下の事項ご確認のうえ、参考にしてください。

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