コルポスコピー検査で何がわかる?痛み・費用・結果の見方まで徹底解説

子宮頸がん検診で「異常がある」と言われ、“コルポスコピー検査を受けてください”と案内された方は少なくありません。
 しかし、
「何を調べる検査なの?」
「がんってわかるの?」
「痛いのでは?」
と、不安を抱く方も多いでしょう。

コルポスコピー検査は、子宮頸部(子宮の入り口)を拡大して観察する精密検査です。
 がん細胞そのものを見つけるのではなく、がんや異形成の“兆候”を詳しく確認するための検査です。
 早期発見・早期治療につながる重要なステップであり、必要以上に怖がる必要はありません。

この記事では、

  • コルポスコピー検査で「何がわかる」のか
  • 検査の流れや痛みの有無
  • 結果の見方・費用・注意点
     を医師監修のもとでわかりやすく解説します。

コルポスコピー検査とは?

コルポスコピー検査とは、子宮頸部(子宮の入り口)の状態を拡大して詳しく観察する精密検査です。
 肉眼では確認できない細かな血管の走行や粘膜の変化を確認することで、子宮頸がんや前がん病変(異形成)の有無をより正確に評価できます。

通常は、子宮頸がん検診(細胞診)で「異常が見つかった場合」や「HPV(ヒトパピローマウイルス)検査で陽性となった場合」に行われます。
 子宮頸がんのほとんどはHPV感染が原因であり、コルポスコピー検査はがんに進行する前の早期発見・早期治療につなげる重要な検査です。

検査自体は痛みが少なく(生理痛程度)、外来で10〜15分程度で終わるため、身体への負担もほとんどありません。
 医師がコルポスコピーという拡大鏡で頸部を確認しながら丁寧に観察するため、「どの部分に異常があるのか」「どの程度の変化なのか」を細かく把握できます。

ポイント
 コルポスコピー検査は、「がんを見つける」ためだけでなく、がん化リスクを予防的に管理するための検査でもあります。
 異常が見つかっても、すぐに手術が必要というわけではありません。

コルポスコピー検査で何が分かるの?

通常、コルポスコピーでの観察と、異常が疑われる部位の病理検査(組織診)を行い、その結果とあわせて診断します。

判定想定される対応
所見なし一定期間後、再検査となります。
CIN1HPV検査を行い、ハイリスクHPVの型もしくは陰性かによって細胞診の再検査時期が決まります。 一般的には経過観察となりますが、当院ではフェノール療法という治療方法も取り扱っております。
>>フェノール療法とは
CIN2HPV検査を行い、ハイリスクHPVの型もしくは陰性かによって細胞診の再検査時期が決まります。蒸散術の治療の対象となる場合もあります。 また、当院ではCIN2に対するフェノール療法という治療方法も取り扱っております。
CIN2~3
CIN3
条件により蒸散術の適応になり、当院でも対応可能です。
>>蒸散術とは
円錐切除の適応になった場合には、大学病院または高次医療機関へご紹介します。
CIS大学病院または高次医療機関へご紹介します。

コルポスコピー検査の対象者

コルポスコピー検査は、すべての女性が受けるわけではなく、以下のような結果や症状がある方が対象となります。

  • 子宮頸がん検診で「ASC-US」「LSIL」「HSIL」「ASC-H」などの異常を指摘された
  • HPV(ヒトパピローマウイルス)検査で陽性だった
  • おりものの異常、出血、痛みなど頸部の異常が疑われる症状がある
  • 過去に子宮頸部異形成の治療歴があり、経過観察中
  • 精密検査を医師から勧められた

子宮頸がんは初期段階では症状がほとんどありません。
そのため、検診で「異常が見つかった」と言われても、早期発見のチャンスです。
コルポスコピー検査を受けることで、がん化する前に治療を行える可能性が高まります。

実際には、どんなことをするの?

検査の流れは以下のようになります。
 ほとんど痛みはなく(生理痛程度)、通常は外来で約10〜15分程度で終わります。

  • クスコ(金属製の診察器具)を腟内に挿入します。
  • 子宮頸部(子宮の出口)に酢酸をつけ、病変を見やすくします。
  • コルポスコープという拡大鏡を使って、子宮頸部のどこに病変があるか、どのような状態かを調べます。
  • 病変部から数か所の組織を精検(採取)します。(1か所あたりゴマ粒くらいの大きさ)生検をする際に軽い痛みを感じることがあります。採取した病変部は病理検査(顕微鏡で精密に調べる検査)に提出します。
  • 生検後の子宮頸部からは出血するので、止血のために綿球やガーゼ等で圧迫止血を行います。また、止血効果のある粉末状の薬剤を腟内に塗布します。腟の中に2枚連結したガーゼ(またはタンポン)を詰めます。

出血がごく少量の場合や、ガーゼ(またはタンポン)の挿入によって、痛みを強く感じる方の場合は、ガーゼ(またはタンポン)を挿入しないこともあります。

⚠️生検を行った場合は、出血予防のために14日ほど性行為・入浴・タンポン使用は控えましょう。

🩺痛みの程度
 個人差はありますが、「チクッとする程度」「軽い生理痛のような違和感」と感じる方が多く、麻酔を使うほどの痛みはほとんどありません。

コルポスコピー検査の費用

コルポスコピー検査は保険適用です。

以下が一般的な目安です。

検査内容自己負担額(3割負担)
コルポスコピー検査+組織診(生検)
※初診料や判断料等込み
5,500円前後
コルポスコピー検査+組織診(生検)
※再診料や判断料等込み
4,700円前後

💡自費検査になるケースは稀であり、「精密検査」として医師が必要と判断した場合は、ほとんどが保険適用の範囲内で受けられます。

≪参考:HPV検査の費用(保険適用の場合)≫

ハイリスク型に感染しているかどうかを調べる簡易的な検査と型(16型・18型など)まで調べる検査(HPVジェノタイプ判定)があります。

検査内容自己負担額(3割負担)
簡易的なHPV検査
※初診料や判断料等込み
2,500円前後
簡易的なHPV検査
※再診料や判断料等込み
2,000円前後
HPVジェノタイプ判定
※初診料や判断料等込み
7,500円前後
HPVジェノタイプ判定
※再診料や判断料等込み
7,000円前後

コルポスコピー検査の注意点

コルポスコピー検査は安全な検査ですが、受ける前後にいくつか注意点があります。

検査前の注意点

  • 生理中は視野が確保できないため、出血が終わったタイミングで受ける。
  • 腟内洗浄や腟剤の使用は前日までに控える。
  • 検査当日はナプキンを持参しておくと安心。

検査後の注意点

  • 出血が3日以上続く、または発熱や強い下腹部痛がある場合はすぐ受診。
  • 生検後は14日間、性行為を避け・数日間入浴・タンポンの使用を避ける。
  • 検査結果は通常3週間程度でわかります。

「がん検診で異常が出た」と聞くと不安になりますが、コルポスコピー検査は“早期に異常を見つけて守るための検査”です。
不安を一人で抱えず、早めに婦人科へご相談ください。

渋谷文化村通りレディスクリニックでは細胞診をはじめ、異常があった場合のコルポスコピー検査、HPV検査などの各種検査、子宮頸部蒸散術や精密検査でCIN1・2の方へ対してのフェノール療法など、検査から治療まで一般的な婦人科クリニックではカバーしていない対応も行っています。

医師が患者様一人ひとりの検査結果を丁寧に説明し、最も適した経過観察・治療方法をご提案いたします。

コルポスコピー検査の詳細はこちら>>

コルポスコピーについてのよくある質問

Q:コルポスコピー検査はどんな検査?

A:基本的には、一般的な子宮頸癌検診で異常があった場合に行う精密検査がコルポスコピー・ねらい組織診です。例えば、「ASC-USでハイリスクHPV検査をしたら陽性だった…」「LSIL、ASC-H、HSIL」の結果だった、などです。コルポスコピー・ねらい組織診は、子宮頸部(子宮の出口)の病変が、どの程度進行しているのかを調べる検査です。

Q:コルポスコピー検査にかかる時間は?

A:検査にかかる時間は5分~10分程度です。

Q:検査を受けるにあたり注意点は?

A:月経前、月経中は避けてご来院ください。