
子宮頸がん検診「要精密検査」の場合は当院へ
当院では子宮頸がん検診で、要精密検査になった場合の精密検査が可能です。コルポスコピーによる精密検査で調べるだけでなく、ガン化していない軽度〜中等度の異形成部位の蒸散術手術が可能な施設です。
精密検査(コルポスコピー検査)が対象の方
- 子宮頸がん検診などの細胞診において異常が出た人
市区町村の子宮がん検診や会社での婦人科検診等を受けて、異常を指摘後、精密検査が必要と案内されたが、その検診を受けた施設で精密検査を行っていない場合があります。
受け取った結果に対して、第一にどの医療機関に行ったらいいかわからない場合等は当院に結果を持って受診してください。
子宮頸がんの「精密検査」が出来るのは限られた医療機関のみ
当日の診療とコルポスコピー検査が可能!
当院では子宮頸がんの「精密検査」、コルポスコピー検査がご来院日当日にお受けいただくことが可能です。当日の精密検査を受けられる医療機関は都内でも限られており、当グループは患者様の利便性に加え、正しい判断をより迅速に行う診査スピードを第一に考え日々診療しております。
検査結果がWEBで見れます
子宮頸がん精密検査(コルポスコピー)の検査結果もWEBで確認できますので、気になる結果をいつでもどこでも確認できます。
(検査結果が出るまでの時間は検査により異なります。【詳しくは→コチラ】)
コルポスコピー検査ってどんなもの?
コルポスコピー検査(頚部精密検査)

コルポスコピーという膣や子宮の頸部の表面を拡大する専用の顕微鏡で細かい部分を観察する検査のことです。専用の機械で拡大し観察することが可能なので、肉眼では見られない病変を発見することができます。
通常、コルポスコピーでの観察と、異常が疑われる部位の病理検査(組織診)を行い、その結果とあわせて診断します。
子宮頸がんの原因
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性のほとんどは、一生に一度は感染機会があるといわれています。
しかしHPVに感染しても、90%程度の人においてはウイルスが自然に排除されますが、10%程度の人ではHPV感染が長期間持続します。このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。

子宮頸がんの診断
まずスクリーニング検査として子宮頸部の細胞診検査を行います。
細胞診の結果、異形成やがんの疑いがある場合には、コルポスコピーという拡大鏡で病変部の観察を行いながら子宮頸部の組織を採取(生検)し、顕微鏡で検査する病理組織検査を行います。これにより異形成や上皮内がん、または浸潤がんであるかの診断を行います。

もし子宮頸がん(浸潤がん)と診断されたら、次に内診や画像検査(CT、MRI、PETなど)を行い、子宮の周囲にある組織へのがんの広がりやリンパ節・他臓器への転移の有無をしらべます。これらの結果に基づきがんの進行期(ステージ)を決定します。
子宮頸がんの早期発見・早期治療を
子宮頸がんは、早期に治療すれば治癒率も高く、また子宮を温存できる可能性も十分あります。しかし進行がんになると再発率・死亡率も高くなります。予防にはHPVワクチンによる一次予防がまず大切であり、次に、子宮頸がん検診で早期発見し、早期治療をうける二次予防が重要です。
子宮頸部蒸散術

子宮頸部異形成は子宮頸がんの前癌状態です。
軽度異形成(CIN1)のほとんどが自然治癒して正常細胞に戻っていきます。
しかし、軽度異形成(CIN1)や中等度異形成(CIN2)の一部で自然治癒が難しく、高度異形成・上皮内癌(CIN3)に進行していくものがあります。これらを放っておくと「子宮頸癌(扁平上皮癌)」へと進行しまい、子宮摘出になってしまう場合があります。
自然治癒が難しい軽度異形成(CIN1)の一部・中等度異形成(CIN2~3)への対応法として当院では子宮頸部蒸散術をおこなっております。
子宮頸部レーザー蒸散術の方法と適応条件
方法
子宮の入り口の異形成が発生した部位へスポット的に高周波装置を使用し、病変を焼いてしまう低侵襲な治療法です。
※妊娠に対して影響を及ぼすことはありません。
※治療時間は約20分程度です。
※麻酔が必要ないため、日帰り治療が可能です。
適応条件
- 16、18、31、33,35,45、52,58 型の 8 種類が検出された方
- CIN1(軽度異形成)が認められ、1年以上経過し継続している方
- CIN2・CIN2〜3(中等度異形成)が認められた方
フェノール療法もおこなっております

子宮頸がん検診(各自治体実施等)で要精密検査となり、クリニックまたは病院で精密検査(コルポスコピー)をおこなった結果、子宮頸部上皮内腫瘍(CIN1、CIN2)と診断され、「しばらく様子を見ましょう」と言われたけれど、本当にこのままで大丈夫なのか…と不安を感じていませんか?
そんな方へ当院では、新しい選択肢として、CIN1・CIN2の方に対して「フェノール療法」をおこなっております。