【豆知識】我慢しすぎは危険?月経困難症に隠されている病気とは

投稿日:2015年8月20日|カテゴリ:お知らせ, 女性の気になる病気・症状

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月経の時に痛みを感じる女性は少なくありません。
それが日常生活に支障が出るほど重く、治療が必要になるほどのものを「月経困難症」といいます。

具体的には「ひどい痛みで起き上がることができない」「月経のせいで学校や会社へ行けない」
「家事もできないほどつらい」などのレベルだと月経困難症と診断されます。

では、月経困難症とはどんな病気なのでしょうか?

月経困難症の症状

月経困難症とは、月経時に下腹部が痛む、という症状が一番多く見られます。
そのほかにも吐き気や食欲不振、下痢、頭痛、倦怠感などがあり、日常生活を送ることはおろか、
立ち上がることすらつらくてできなくなります。

また重すぎる月経時の痛みやつらさに、精神的に不安定になることもあります。

月経困難症の主な原因

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月経困難症は原因がよくわからない「機能性月経困難症」と、原因が特定できる「器質性月経困難症」の2つに分けることができます。
比率としては機能性が75%、器質性が25%です。

機能性月経困難症は、月経時のみ痛みがあるタイプです。
これは月経時に子宮内膜で作られるプロスタグランジンが原因と考えられています。
プロスタグランジンはホルモンに似た働きをし、痛みの元になりますが、機能性の場合はこの
プロスタグランジンが通常よりも多く作られてしまうのです。

一方、少数派の器質性月経困難症は、痛みを引き起こす原因がはっきりしているタイプです。
痛みの原因で多いのは、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、骨盤内うっ血症候群、骨盤内感染症と
いった、子宮やその周辺の病気
です。

また病気ではなく、子宮の入り口が狭くなっていると子宮内膜が通りにくく、痛みを生じることが
あります。
生まれつき狭い場合もあれば、ポリープなどで狭くなる場合もあります。

月経困難症の治療について

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月経困難症の診断や治療は、産婦人科で行います。
検査で機能性と診断された場合には、プロスタグランジンが痛みの元になっていることがわかっているので、これによく効くタイプの鎮痛剤で症状を抑えることができます。

そのほかにもピルや漢方薬など、薬物療法がメインになります。
妊娠をすぐに希望されない場合は、ピルの服用が基本的な第一治療となるでしょう。

検査で子宮やその周辺に疾患が見つかり、これが痛みの原因と判明した場合には鎮痛剤では根本的な解決になりません。

器質性月経困難症と診断された時は、痛みの元になっている病気の治療を進めていくことになります。
そうすることで月経困難症の回復につながります。

例え器質的な異常が存在しない月経困難症だったとしても、放置すると自然な月経が阻害され、不妊症の原因となる子宮内膜症などを発症するケースが増加しています。

リスク上昇を回避し、いずれ妊娠を希望する状況になるまでその機能を温存するためにも、ピルの継続服用をすることで月経の痛みや不快症状から心身を開放してはいかがでしょうか。

毎月繰り返す痛みが解消されると心身にかかるストレスが軽くなりますので、生活品質向上にもつながる
はずです。