子宮腟部びらん

子宮腟部びらん

一般的に子宮腟部びらんという場合は、子宮頸部の粘膜部分が子宮口より外に向かってせり出して、赤くすりむけたように見えるので子宮腟部びらんと言っています。子宮腟部にただれが起きているわけではないのです。しかし、外傷や炎症などによって一時的に生じることはありますが極めてまれです。
この状態は、とくに閉経前の女性に多くみられ、生理的なもので病的なものではありませんし、閉経すればこの状態は消えてしまいます。しかし、この部分は子宮頸がんが発生する部分であり、子宮頸がん検査を行なっていない場合は検査が必要となります。

分泌物の多いびらん面が大きいと、それだけでおりものが増えます。また、びらんの部分は感染に対しても抵抗力が弱くなるため炎症を起こしやすく、子宮頸管炎などの感染症が起こりやすくなり、黄色のおりものが増えます。そして、びらんは刺激に対する抵抗力が弱く、タンポンの使用や性交時の接触による刺激で出血しやすいのも特徴のひとつです。