【中絶は何週まで?】日本の法律・手術方法・最適なタイミングを医師が解説|渋谷文化村通りレディスクリニック
「中絶は何週までできるのか」「自分は間に合うのか」——。
妊娠がわかった直後、多くの方が最初に抱く不安です。
日本では、中絶できる期間(上限週数)が法律で厳密に定められており、週数によって選べる手術方法や身体への負担が大きく変わります。
そのため、正しい情報を早く知ることが、心と身体の負担を最小限にする第一歩です。
結論として、中絶が可能なのは 妊娠22週未満。
ただし、実際にクリニックで対応できるのは 妊娠12週未満(初期中絶) が一般的で、当グループも 11週6日まで の初期中絶に対応しています(渋谷文化村通りレディスクリニックでは手術前の診察・検査までを行い、中絶手術が可能であれば、池袋クリニックでの手術予約をお取りします)。
妊娠初期は体調面でも不安定になりやすく、中絶を検討している方にとっては、時間がとても大切になります。
「迷っている」「まだ決められない」という段階でも、 まずは正確な妊娠週数を知るために受診することで、 選択肢を広く持つことができます。
本記事では、
- 中絶は何週まで可能なのか(法律・医療の観点)
- 初期中絶と中期中絶の違い
- 最適な中絶タイミング
- 妊娠週数の計算方法
- 当院で行う中絶手術の流れ・費用・安全性
について、医師監修のもと 正確でわかりやすく解説 します。
ひとりで不安を抱える必要はありません。
まずは情報を知り、ご自身にとって最善の選択ができるようサポートいたします。
中絶手術が可能な妊娠週数
人工妊娠中絶が「何週までできるのか」は、多くの方が最初に知りたいポイントです。
日本では 母体保護法 によって、中絶手術が行える期間が明確に定められています。
一般的に、中絶手術は 妊娠22週未満(21週6日まで) が法律上の上限です。
ただし、実際のクリニックで対応できる週数は医療体制や提供できる手術方法によって異なり、ほとんどの医療機関では 初期中絶(妊娠12週未満)に限って対応 しています。
当グループでも、妊娠12週未満(11週6日まで)の初期中絶に対応 しております
(渋谷文化村通りレディスクリニックでは手術前の診察・検査までを行い、中絶手術が可能であれば、池袋クリニックでの手術予約をお取りします。)。
早めにご相談いただくことで、身体的・精神的な負担を最小限に抑えることができます。
初期中絶と中期中絶の違い
中絶には大きく分けて「初期」と「中期」があり、手術方法や身体への負担が大きく異なります。
● 初期中絶(妊娠11週6日まで)
- 主に吸引法 により行います
- 手術時間は比較的短く、日帰りで可能
- 身体への負担が小さい
- 合併症リスクも低く、一般的にもっとも選ばれる時期
当グループの池袋クリニックではこの「初期中絶」に対応しています。
ソウハ法ではなく、吸引法の場合追加料金がかかる医療機関も多く見受けられますが、池袋クリニックでは追記料金無しで、全例吸引法を基本としています。
4〜5週など早過ぎると取り残しや子宮に傷つくリスクが増えるので早過ぎる手術もお勧めしません。
● 中期中絶(妊娠12週〜21週6日まで)
- 入院が必要となり、時間と身体的負担が大きい。
- 陣痛と同じような方法で胎児の排出を促す必要がある。
- 専門の医療体制が整った病院でしか実施できない。
中期中絶は肉体的にも精神的にも負担が大きいため「迷っている場合でもまずは早めの受診」が大切です。
中絶できる期間が過ぎたときの対応は?
妊娠22週を過ぎると、法律上、中絶手術は行えなくなります。
この週数を過ぎた場合、たとえ望まない妊娠であっても中絶は認められません。
22週を過ぎた場合は以下の対応となります。
- 出産という形で赤ちゃんを迎える
- 自治体や公的相談窓口への相談
- 特別養子縁組などの制度を利用する選択肢
このような状況になる前に、妊娠が疑われた段階でできるだけ早く受診し、選択肢を広げることが大切です。
最適な中絶タイミング
中絶について考える際、もっとも重要になるのが「どのタイミングで手術を行うか」です。
妊娠の週数によって選べる手術方法が変わり、身体への負担も大きく異なります。
そのため、中絶を検討している方にとって“適切な時期”を知ることは非常に大切です。
結論からお伝えすると、中絶を決断する場合は、できる限り早い段階で医療機関を受診することが最適なタイミング です。
身体的負担がもっとも少ないのは「妊娠初期(〜11週6日)」
妊娠初期は、吸引法による日帰り手術が可能です。
子宮の大きさもまだ小さく、
- 手術時間が短い
- 出血量が少ない
- 合併症のリスクが低い
- 術後の回復が早い
といったメリットがあります。
当グループの池袋クリニックでも、妊娠12週未満の初期中絶に対応しており、この時期がもっとも負担の少ない選択肢となります。
中絶可能期間には“法律上の上限”があるため注意が必要
日本では、母体保護法により 妊娠22週未満(21週6日まで) が中絶可能な上限とされています。
しかし、実際には以下の理由から、ほとんどの医療機関は12週未満の初期中絶のみ対応 しています。
- 中期中絶(12週以降)は入院が必要で、体への負担が大きい
- 陣痛に近い方法で胎児を排出する必要がある
- 医療体制が整っている病院でしか実施できない
つまり、選択肢を広げたい場合は早期受診が必須 です。
迷っている場合でも“週数だけは早めに把握”するのがおすすめ
中絶をするかどうか決められない方でも、まずは週数を確認しておくことで、以下のメリットがあります。
- 中絶可能な選択肢が明確になる
- どれくらい時間の猶予があるか判断できる
- 身体の状態(正常妊娠かどうか)を確認できる
- 異所性妊娠など危険な状態を早期に除外できる
「判断に迷っているから、まだ病院に行かなくていい」という考えは、結果として選択肢を狭めてしまうことがあります。
迷っている時こそ、医師に相談することで冷静に状況を整理することができます。
母体保護法と中絶手術
日本で人工妊娠中絶が認められているのは、以下の2つの条件を満たす場合です。
- 妊娠22週未満(21週6日まで)であること
- 母体保護法指定医が行うこと
※指定医とは、産婦人科の経験と技術を持ち、法的に中絶手術を提供できる医師のことです。
また、以下も法律上のルールです。
- パートナーの同意(配偶者または相手方)が必要
→事情がある場合(相手不明や性被害による等)は本人のみの同意書のみで手術対応な場合があります。 - 未成年は親権者の同意が必要
- 医師が母体の健康上・生活上の理由から適切と判断した場合に実施される
法律に基づいて行う医療行為であるため、安全性と倫理性にも配慮された医療体制のもとで行われます。
妊娠による身体の変化と注意点
妊娠が成立すると、身体の内部では急速に変化が進みます。
これは胎児を育てるために必要な自然な反応ですが、体調の変化に戸惑いや不安を覚える方が少なくありません。
以下では、妊娠初期に多く見られる変化 と 注意すべきポイント を詳しく解説します。
妊娠初期に起こりやすい主な身体的変化
妊娠初期(〜妊娠12週頃)には、ホルモンの急激な変化により以下のような症状が現れます。
- つわり(吐き気・食欲不振)
女性ホルモンの増加により、消化器への負担がかかり吐き気・食欲低下が出やすくなります。
症状は個人差が大きく、まったく起きない人もいれば、日常生活に支障が出るほど強い症状が続く人もいます。 - 胸の張り・乳首の痛み
妊娠ホルモンによって乳腺が発達するため、胸の張りや熱感を感じやすくなります。
ブラジャーのサイズが合わなくなることもあるため、無理のない装着が必要です。 - 倦怠感・眠気
妊娠初期は基礎代謝が上がり、身体が妊娠維持のために多くのエネルギーを使います。
そのため、強い眠気やだるさを訴える方が多く見られます。 - 出血や腹痛
少量の出血や軽い腹痛は、着床や子宮の変化によって起こることもありますが、
出血量が多い・痛みが強い・繰り返し起こる場合は受診が必要 です。 - 子宮の増大による負担
子宮は妊娠初期から少しずつ大きくなり、下腹部の張りや違和感が生じます。
急な運動や重いものを持つことは避けましょう。 - 気分の変動(情緒不安定)
ホルモンの変化によって、情緒の揺れやイライラ、不安感が増すことがあります。
自分を責めず、体調変化の一環として受け止めることが大切です。
妊娠初期に注意すべきポイント
妊娠初期は、体調変化が大きいだけでなく、中絶手術が可能な時期とも重なるため、以下の点に注意が必要です。
- 自己判断で様子を見ない
「少し様子を見てから…」という判断が、結果として妊娠週数の進行につながります。
妊娠の継続・中断にかかわらず、早期の診断はむしろ選択肢を広げます。 - 強い腹痛・大量出血はすぐに受診
流産の兆候や異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性もあるため、普段と違う強い痛みや出血は早めの診察が必要です。 - 薬の使用には注意が必要
妊娠初期は胎児の大切な器官が形成される時期のため、市販薬を含め、自己判断で薬を使用することは避けてください。 - 喫煙・飲酒は控える
母体の健康や胎児への影響を考えると、妊娠が疑われた段階で控えることが望ましいです。
当グループの妊娠中絶手術について
当グループの池袋クリニックでは、身体への負担を最小限に抑えられる、吸引法を採用しています。
- 痛みへの配慮
静脈麻酔を使用し、眠っている間に手術を行います。
痛みや恐怖心が強い方でも安心して受けていただけます。
※一番辛いとされる子宮の入口を広げる処置も静脈麻酔後に施行しますので痛みが全くありません。 - 日帰り手術が可能
初期中絶は短時間で終了し、当日中にご帰宅いただけます。 - 安全性を重視した手術前検査体制
・超音波検査
・血液検査
・血液型、感染症検査
※当グループは術前検査を行う医療機関のため、 術前検査をせず初診当日に手術をおこなうことはありません。
| 初診当日に手術を行わない理由 |
| 性感染症に罹患している場合の「中絶手術は危険」です。 クラミジア等感染症があった場合、腹腔内感染が悪化し、激しい腹痛、入院になるリスクがあるので絶対にするべきではありません。 術前検査をきちんとする医療機関で手術を受けられることを強く推奨いたします。 |
妊娠週数や子宮の状態を確認したうえで、最も安全な方法をご提案します。
● 費用について
初期中絶手術は 税込70,000円でご案内 しており、ホームページに掲載の費用以外は基本的に発生しません。
※週数による料金変更はありません。
※保険適用されないため全額自己負担です。
※麻酔代は無料です。
※すべて吸引法の対応になるので吸引法による追加料金はありません。
※術前の診察にて医師が「難易度の高い手術」と判断した場合、追加料金が発生する場合があります。
(例:妊娠が双子の場合や、帝王切開歴のある方、喘息疾患のある方などの持病のある方など)
また、所定の予約時間以外で手術をする場合には、別途時間外料金がかかる場合があります。
● 術後ケアも充実
- 再診で子宮回復をチェック
- 感染症の予防
- 避妊方法のご相談(低用量ピルも処方可能)
「手術をすれば終わり」ではなく、術後の安心までサポートしています。
まずはお早めに診察にお越しください
妊娠週数が進むほど、身体への負担は大きくなり、選択できる手術方法も限られていきます。
「迷っている」「不安で動けない」という場合でも、まずは妊娠週数を確認するだけでも構いません。
当院は渋谷駅からアクセスしやすく、お仕事帰りや学校帰りにも受診していただけます。
ひとりで悩まず、どうか早めにご相談ください。
中絶期間に関するよくあるご質問
何週まで中絶できますか?
日本では 22週未満 が法律上の上限です。当院では 11週6日までの初期中絶 に対応しています。
妊娠週数がわかりません。どうすればいいですか?
妊娠検査薬が陽性であれば、すぐに受診してください。エコーにより正確な週数を判定できます。
費用はいくらかかりますか?
詳細な費用は当院ホームページに記載しています。初期中絶の費用は 基本税込70,000円で、週数による料金変動はありません。また、麻酔代も無料、吸引法であっても追加料金はありません。
手術は痛いですか?
静脈麻酔を使用するため、眠っている間に手術が終わります。
痛みを強く感じることはほとんどありません。
手術後はいつから日常生活に戻れますか?
多くの方は翌日から通常の生活が可能です。過度な運動や入浴の制限など、医師が丁寧にご案内します。
