下腹部のしこり

投稿日:2013年4月7日|カテゴリ:女性の気になる病気・症状

下腹部のしこりとは?

触ると明らかにしこりや塊に触れる、または単に太ったとはいえない体形の変化。
急に下半身が太ったと感じたり、下腹部が他に比べて異様に出ている気がする、ただの中年太りと思っていても、実は腫瘍が隠れていることも。
体形に変化があったら、しこりをチェックしてみましょう。

考えられる病気

子宮筋腫、子宮内膜症・子宮腺筋症、卵巣腫瘍、妊娠

子宮筋腫

子宮の筋層に、硬い腫瘍ができる病気が子宮筋腫です。子宮筋腫は子宮の代表的な良性腫瘍です。婦人科の病気の中で、もっとも一般的な病気で、ごく小さいものも含めると、35歳以上の女性の3人から4人に1人にみられます。
筋腫の大きさや、筋腫ができた場所によって症状は違ってきます。筋腫が小さければもちろん、かなり大きくても特に自覚症状はないことがあります。
よくみられる症状は過多月経、月経痛、不正出血、腰痛、下腹部腫瘤、頻尿、不妊、習慣流産などです。

子宮内膜症・子宮腺筋症

子宮体部の内側を覆っているのが子宮内膜です。内膜は性周期に従って厚くなったり、剥がれ落ちたりします。はがれた内膜と、このときの出血が一緒に体外に出てくるのが月経です。
子宮内膜症とは、この子宮内膜に似た組織が子宮内腔以外の色々な場所に発生してしまう病気です。その場所は、子宮筋層、卵巣、ダグラス窩、腹膜、卵管、子宮周囲の靭帯や、ときにはお産の時の切開のあとなど様々です。これらの場所でも性周期に伴って出血が起こります。
子宮の内側(子宮内膜)以外の場所では排出される道がないため、行き場を失った血液は少しずつその場所にたまるようになり、炎症を繰り返しながら徐々に大きくなっていきます。そして、月経のたびに激しい月経痛に悩まされたり、臓器が癒着することによって様々な症状が起こることになります。
子宮内膜症は、けしてめずらしい病気ではなく、月経のある女性の10~20%程度の人に発症し、30代~40代の女性に多く発症しますが、最近は10~20歳代の若い世代にも多くみられます。
子宮内膜症は発生した場所によって、「子宮内膜症」と「子宮腺筋症」に大きく分類されています。

卵巣腫瘍

卵巣は大きな腫瘍ができやすい臓器の一つです。
卵巣腫瘍は非常に多くの種類に分類され、9割は良性のもの、1割が悪性です。
いずれもあまり症状が無いうちに急激に大きくなることがあります。
卵巣がんは、早期発見が非常に難しく、子宮がんに比べると患者数は少ないのですが、死亡数は子宮がんとほぼ同数です。
急激に進行することが多く、しかも早期発見の手段がないので、進行してから発見されることも多い病気です。腫瘍が大きくなると、自覚症状が現れるようになり、特に下腹部のしこりや圧迫感、腹痛、腹部膨満感などが起こります。このような症状が気になる時は、すぐに受診しましょう。

妊娠

排卵期に卵巣から飛び出した卵は、卵管の膨大部で腟から子宮を通って上ってきた精子と合体し受精卵となります。受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら卵管の中を子宮に向かって移動し、4~5日で子宮に到着。7~10日で子宮内膜に根をおろし母体との栄養や酸素の交換をし始めます。これを着床と呼びます。
妊娠すれば、無月経になることはご存知だと思います。時に月経予定日頃に少量の出血することがあります。またもともと稀発月経の人は妊娠に気づくのが遅れることがありますので、月経と間違えないようにしましょう。

下腹部のしこりの関連する項目

婦人科検診